うつ病により新卒入社した会社を約半年で退職した話【046】

どうも、てつです。

前回の記事【045】では、サラリーマン時代に感じた資本主義の負の側面に関する私なりの考察を紹介しました。

今回の記事は【044】の正式に休職手続きを行い、療養生活に入ったときの話の続きで、正式に退職願を会社に提出したときの話です。

退職手続き

2015年10月某日、正式に退職の手続きをとるために、私は会社の人事にアポイントを取って、退職願を提出しに行きました。

インターネットを使って、自分なりに退職願の書き方を調べ、手書きの退職願を作って会社に持っていきました。

しかし、会社側に退職願のテンプレートがあるらしく、そちらに必要事項を記入するように言われました。

 

退職の手続きは、想像していたよりも淡々と進んで行きました。

こちらにとっては、退職という経験が人生初であっても、相手にとっては「よくあること」なのです。

 

会社の用意した退職願のテンプレートに必要事項を記入した後に、交通費の精算や、国民年金や健康保険の処理を行いました。

そして、一通りの事務手続きが終わった後に、会社に私物の忘れ物がないかなどを確認されました。

そして私は、「短い間でしたがお世話になりました。よろしければ皆さんで召し上がってください。」

と先方に伝え、菓子折りを渡し、職場を後にしました。

この手続きにより、2015年4月1日に新卒入社した会社を2015年10月31日をもって退職することが確定しました。

医務室の看護師さんに別れのあいさつ

会社を去る前、何度もお世話になっていた医務室の看護師さんのところにあいさつをしに行きました。

 

私「失礼します。お久しぶりです。」

看護師「あら、お久しぶりですね。」

私「今、退職願を人事に提出してきました。」

看護師「それはそれは、お疲れさまでした。無事に辞められてよかったですね。そういえば、前に会ったときよりも顔色が良くなりましたね。少しは心と体が休まりましたか?」

私「まぁ、少しは。お陰様で。」

看護師「それは良かった。ところで、お父様のご病気はその後どうですか?」

私「まだ入院中で、リハビリをしています。この前の手術で腫瘍のすべてが摘出しきれているかどうかもまだ不明なので、再発のリスクと隣り合わせですが、今のところ一応、快方には向かっています。」

看護師「そうですか。ひとまず山を越えたのですね。お父様の心配も良いけれど、まずは自分の心と体を回復させることに専念した方が良いと思いますよ。」

私「そうですね。」

看護師「あなたが、あなたらしい人生を歩めるように、心から祈っています。あなたは、とても良いものを持っているのだから、決して卑屈にならず、自分を安売りせずに、堂々と自信をもって進んでください。」

私「ありがとうございます。今まで本当にお世話になりました。」

看護師「こちらこそありがとうございました。今月末で、この会社の社員でなくなった後でも、先日お渡しした連絡先に電話をくだされば、いつでもお話を聞きますからね。」

私「ありがとうございます。心の支えになります。では、失礼いたします。お元気で。」

看護師「さようなら。お気を付けて。私はいつでもあなたの味方ですよ。」

 

 

看護師さんにお礼を言って、会社を去りました。

もう2度と、ここに来ることはないのだと思うと、清々しかった半面、これからの自分の人生のことを思うと不安が立ち込めてきました。

しかし、ひとまず、自分が最もストレスを感じることから遠ざかることができたのです。

逃げることは悪いことなのか

逃げることは決して悪いことではありません。

戦うことと同じくらい大切です。

私も新入社員ながら、会社の不正に関して上司に立ち向かってみましたが、簡単につぶされてしまいました。勝てない相手から逃げるのが吉です。

 

野生動物は、危険を感じた時、恐怖を感じた時、すぐに逃げ出します。必要があれば敵に立ち向かいますが、無駄な争いは好みません。

危険から遠ざかるのは生き物として当然の、正しい選択なのです。その本能によって、これまで長い間生き延びてきたのです。

 

しかし、人間は理性が発達し過ぎてしまったようです。

本能で、逃げるべきだという選択をしたとしても、理性が逃げることを許さない場面があるのです。

そして本来、危険を回避したり敵と戦ったりするために体内に分泌された神経伝達物質やストレスホルモンが行き場を失い、自らの心身を破壊していくのです。

具体的に言えば、猛獣を目の前にして、心拍数も上がりアドレナリンなどが分泌されて肉体は臨戦態勢に入っているのに、理性によって制御をかけてじっとしているようなものなのです。発散されるべきエネルギーが行き場を失ってしまうのです。

 

我々は一人の会社員である前に一人の人間です。そして、一人の人間である前に、地球に住む一匹の動物なのです。

危険を感じても逃げないというのは、生き物として自然なことではありません。

その不自然さが、動物にはない、人間特有の歪みを生み出していきます。

 

会社や労働契約は、人間の理性が生み出した概念や約束事に過ぎません。

人は、会社のためにあるのではなく、人のために会社という仕組みを作ったのです。

人のために作ったはずの仕組みが、人を傷つけては本末転倒なのです。

金木犀の香り

毎年この時期は、どこからともなく金木犀の香りが漂ってきます。

会社を去り、帰路についている間にも金木犀の香りがしました。

私にとってこの匂いは、これから寒くなり、受験シーズンに突入していくサインのような香りです。

辛い浪人生活の記憶ががふと、思い出されます。

そんなことも相まって、とても良い香りなのに、どこか寂しさや悲しさを感じてしまうのでした。

 

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プロフィール

てつと申します。

 

1991年生まれ

某大学の工学系の学科を首席で卒業後、東証一部上場の機械部品メーカーに就職

入社約半年でうつを発症し退職

1年ほどの無職療養期間を経て近所の小売店でアルバイトを開始

うつ発症から約2年後、主観的にうつは完治したと実感

2018年現在、
・週に35時間のアルバイト
・食料を半自給するための菜園の運営
・ブログの運営
の3つの活動を中心に生活している。

 

このブログでは、

私がうつ病を発症した原因の分析、うつのどん底から立ち直った方法、

うつを通して得られた人生に対する深い気付き、

うつ病経験者としてこれからの人生をどう歩んでいくかの思索

などを紹介しています。

 

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