「苦手」を克服する努力と「好き」を得意に成長させる努力の違い【012】

どうも、てつです。

前回(好きな科目・苦手な科目と文系理系の選択【011】)に引き続き、過去の記憶を分析しながら、私がうつになった原因を探っていきます。

今回は、高校から大学までの自分の経験から、苦手を克服することと好きを得意に成長させることの違いについて考察していきます。

苦手を克服することに重きを置きすぎてしまったことは、私のうつ発症の原因の一つです。

 

 

この記事では、私自身の経験した

「苦手な数学を克服すること」と

「陸上競技初心者の私がわずか2年間で高校の県大会の準決勝に出場できるまでに成長したこと」

を対比しながら、

「苦手」を克服する努力と「好き」を得意に成長させる努力の違いを考えていきます。

数学における努力と陸上における努力は何が違うのか

ここからは、

「苦手な数学を努力で克服すること」と、

「もともと好きな陸上競技(短距離走)が努力によって上達すること」

を比較しながら考えて行きます。

苦手な数学を努力で克服する場合

小学生の時から私は計算が苦手でした。

中学でも大量の計算が要求される連立方程式のテストで51点を取りました。

高校1年生で初めて受けた、数学のテストでは27点を取りました。

さらに、大学受験浪人時代もたくさん時間をかけて、数学の勉強をしましたが、最後まで他の科目の足を引っ張る不安要素でした。

大学に進学してからも線形代数など、大量の手計算が要求される科目は、他の科目以上に時間をかけて勉強しても、あまり良い成績が取れませんでした。

 

「自分は計算力や数学的な思考力が幼い頃から弱い」が、「理系にいる限りその苦手を克服し続けなければならない」という状況に、私は置かれていました。

苦手な科目を勉強することは苦痛を伴いますし、他の科目に比べて、人並みのレベルに達するだけでも、たくさんの時間がかかってしまいます。

自分の適正を無視して、自分はこうあるべきだという姿に向けて、自分を無理やり変形させるために必死になっているような状態です。

 

そういう場合、自分の内側からやる気は出てきません。

やる気が出ないのに、やらなければならないので、自分に鞭を打って、無理やり行動を起こさせる必要があります。

そんな状態では物事が長続きするはずもなく、すぐに疲れ果てて、また立ち止まってしまうのです。

こんな状態では、いくら努力しても、成果は上がりにくいでしょう。

仮に成果が上がるとしても、鞭を打たれてイヤイヤ働かされている状態ですから、とても時間がかかります。

これが、「苦手な数学を努力で克服する」状態です。

 

余談ですが、入学試験などでは大抵の場合、減点方式によって採点された各科目の合計得点によって合否が決まります。

すでに90点が取れる得意科目を伸ばして100点が取れるようになることよりも、30点しか取れない苦手科目で50点が取れるようになる方が評価されるということです。(加点方式であれば、100点以上の点がつく可能性があります。)

このことは、今の日本では特に学業において、好きなこと・得意なことをさらに磨いていくよりも、苦手なことを克服する方が評価される傾向にあるということを示しています。(均質な労働者を生み出すためには有効な考え方ですが、今となっては時代遅れな気がします。)

この仕組みにより、私と同じように適性のない分野であまり実りのない努力をすることに、多くの人たちが人生の貴重な時間をつぎ込んでしまっているのではないか考えられます。

苦手科目は最低限学校を卒業できる程度にこなしておき、自分の好きな分野・得意な分野を伸ばして行く方が、自分らしく生き生きと生きられるのではないかと思うのです。

そして、それぞれの人が、得意なことと苦手なことを併せ持ち、お互いに協力し合うことでそれぞれの弱点を補っていけばいいのではないでしょうか。

そのような考え方の社会であれば、弱点を補い合う者同士として、お互いを尊敬し合い、尊重し合えるのではないでしょうか。

また、「自分は世の中に必要なかけがえのない存在だし、自分も世の中の人たちに生かされているんだ」とより強く実感できると思います。

もともと好きな短距離走が努力によって上達する場合

私は小さな時から体を動かすことが好きで、家の中よりも外で遊ぶ方が好きでした。

小学校や中学校の運動会では、クラスや学年の代表選手として、リレーを走ることも多く、短距離走が好きだと感じていました。

短い距離を全力で駆け抜けることを、

「楽しい」「気持ちがいい」

と思っていました。

だから、高校では陸上競技部に入って、短距離走を専門種目にしました。

 

中学ではバスケットボール部に入っていたため、陸上は高校から始めました。

(中学のバスケットボール部での体験談はこちら→ 中学時代のブラック部活で私が経験したパワハラの具体例を紹介【003】)

中学から競技を続けている人に比べて、経験値も少なく、入部した時点では、短距離専門の同期の中で、一番足が遅かったです。

 

しかし、走ることが好きだったので、もっと速く・気持ちよく走りたいと思って、先輩の作った厳しい練習メニューに食らいついていました。

その結果、2年生の夏からは、その代で一番足の速い人が就くという伝統のある、短距離ブロック長を任されるまでになりました。

他の部員よりも陸上経験が浅いにもかかわらず、チームを引っ張る役職を任されたのです。

 

私のいた陸上部は、コーチなどの指導者がいなかったため、短距離ブロック長という役職は、「選手」兼「コーチ」のような立場でした。

短距離ブロック長になってからは、私の作った練習メニューで、短距離専門の部員全員がトレーニングをしていました。

私は、チームを強くするため、そして、自分自身が強くなるために、陸上競技や筋力トレーニングに関する本を読み漁りました。

一人の競技者であり、指導者でもありましたから、皆の手本となるように、誰よりも速く、誰よりも美しく走れるように日々研究を重ねました。

 

自分の作った練習メニューですから、誰よりも真剣にトレーニングに励みました。

短距離ブロック長、そしてチームのエースとしてのプレッシャーも感じていましたが、そのプレッシャーを楽しんでしまえるくらいに、全身の細胞がエネルギーに満ち、喜んでいることを感じていました。

その結果、引退前の最後の県大会で、準決勝に進出することができました。

 

準決勝出場者の中で、高校から陸上を始めたのは私1人だけだったようなので、

「高校から陸上を始めた人の中で、当時県内最速」

と言うことになります。

さらに、準決勝を走った時のタイムは、私が所属していた高校の当時の歴代最高記録(電動計測)を塗り替えました。

 

なぜここまで短期間で、好成績を残すことが出来たのかを自分なりに分析しました。

まず第一に、「走ることが好き」であったことが大きな要因です。

「走ることが好き」という感覚は、自分には速く走る才能があるということを自分に伝えるための感覚だと考えられます。

(逆に苦手・嫌いという感覚は、その分野の適正がないことを示している可能性があります。短距離走とは逆に、長距離走は嫌いでした。)

その才能を開花させるために、様々な研究をして、トレーニングの計画を立てて実行するなどの努力をしたからこそ、結果が出たのだと思います。

しかも、途中からは努力を努力とも感じなくなり、辛いはずのトレーニングを

「楽しい」

と感じていました。

好きこそものの上手なれです。

これが、「もともと好きな短距離走が努力によって上達する場合」です。

 

当時私が行っていたトレーニングを、走ることが苦手な人がやったら、全身が痙攣してぶっ倒れてしまうと思います(笑)

今でも趣味で、筋トレやランニングを続けており、ゆくゆくはマスターズの大会にも出場しようかと考えているくらい、陸上競技が好きです。

エネルギーの出方が数学と陸上ではまるで違う

数学と陸上を比較して説明したように、それぞれ努力する際の感覚が、全く違うのです。

数学の場合、自分の内側からやる気のエネルギーが湧きません。

したがって、自分の外側からの強制があって初めて行動します。(受験で必要、卒業するために必要など)

常に、「嫌々やっている」「やらされている」という感覚が付きまといます。

 

それに対し、陸上の場合、自分の内側から「好き」というエネルギーが湧きだし、そのエネルギーによって体が突き動かされます。

はたから見るとストイックに努力しているように見えても、自分の感覚としては

「楽しいから夢中になってやっているだけ」

という状態になります。

 

それにより、自分の才能が磨かれて開花していきます。

(もちろん、どんな分野でもトップレベルの戦いになると、才能がある者同士の戦いになりますから、厳しく自分を律して、死に物狂いで努力をして、それでも結果が残せないということもあります。「人に勝つ」ということが目標の場合、他者と比較して自分がどうだ、という観点を捨て去ることはできないでしょう。)

「好き」のエネルギーに突き動かされて、自分がより自分らしくなっていくのです。

その際に得られる、主観的な喜びは、言葉にできないほどです。

 

私は、部活を引退したとき、

「夢のような楽しい時間だった」

と涙を流しました。

 

「好き」「嫌い」という感覚は、自分の資質を自分自身に伝えてくれるシグナルです。

敏感に感じ取って、その感覚を大切にしていきたいものです。

 

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プロフィール

てつが自給菜園で育てた愛しい夏野菜ちゃんたち

てつと申します。

 

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ありがとうございます。

 

 

1991年生まれ。

 

某大学の工学系の学科を首席で卒業後

東証一部上場の製造業の技術職に就く。

 

入社約半年でうつ病を発症し退職。

 

約1年間の無職療養期間を経て

近所の小売店でアルバイトを開始。

 

うつ病の発症から約2年後

主観的にうつ病は完治したと実感。

 

 

2019年現在

・週に30時間のアルバイト

・食料を半自給するための菜園の運営

・ブログの運営

の3つの活動を中心に生活している。

 

このブログでは

 

・私がうつ病を発症した原因の分析

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